早島城

別名-  付近住所 岡山県都窪郡早島町早島 現在 早島公園
2009/4/11 五輪塔アリ


竹井将監 竹井将監五輪塔
 中国地方の平定を目指す織田信長は、羽柴秀吉に毛利攻めを命じ備中高松で毛利軍と対峙した。この時、戦国合戦史上有名な高松城水攻の前哨戦として戦われたのが冠山の戦いである。
 織田軍の西進に備え、毛利方では高松城を中心に日幡冠山など六つの枝城に兵を集め防衛線とした。そのため、秀吉は、高松城攻略の前にそれぞれの枝城を落とす戦術を取り、天正10年(1582)3月20日、冠山に三方から攻め掛かった。この冠山に毛利方の城兵として詰めていたのが、早島城山の城主といわれる竹井将監である。
 一方、冠山城では、将軍足利義昭の旗や毛利輝元の赤旗を城中に押し立て、秀吉軍に雨霰のように鉄砲を撃ちかけ、攻め手に多くの被害を与えた。そこで秀吉は、ひそかに伊賀者を城内に忍び込ませ城に火をかけたため、城内は大混乱となった。この時、竹井将監は大いに奮戦し敵兵を防いだが、ついに秀吉の猛将加藤清正との一騎打ちに敗れ、惜しくも戦死した。
 後日、秀吉は天下無双の豪傑、加藤清正と真っ向から渡り合い、一歩もひけをとらなかった竹井将監を敵ながらあっぱれな武人として称え、供養のため金子五十両を与え、吉備津・宮内の賀夜坊で供養したという。
 この五輪塔は、その竹井将監の供養のために建てられたものと伝えられている。

                    

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